FC2ブログ

Nostalgic thing

PREV | PAGE-SELECT |

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

恋は悲しきもの、、、 Why does love got to be so sad ?




はじめに、、

占いによると、自分は年齢や時間感覚の意識がずれてる人らしい。
要するに、いつまでも若いままだと、勘違いを犯しやすい人間だそうだ。
占いの真偽はともかく、思い当たるフシは、、ある。
そんな自分だが遅ればせながら、そんな若くはないかも?と、
思う事が、最近はちょいちょいあったりする。

そう思う事と、このブログを始める関係性がどこにあるのかは
今一つ、自分でも分からない。
でも、ただ何となくだけど、書き忘れた日記を
今さらながら思い出しつつ、綴ってみようかなぁ、、と思った。
自分のための備忘録のようなものだ。

こういう私的なブログは、過疎村になるだろう。
下手すりゃ、書くのも読むのも自分だけ?
という限界集落?になりかねない。
でも、極々少数であっても、
このおっさん、おもろい事書くなぁ~
くらい思ってくれる人がいたら、
やっぱり嬉しい!
では、ボチボチとはじめましょうか。





確か、20歳になったか、ならないかくらいの春、
自分はバリにいた。

80年代終わりには、すでにメジャーリゾート地になっていたが、
それ以前、当時のバリを訪れる日本人は、
遺跡巡りをするマニアな旅行者か、
大戦中、彼の地で戦士された兵隊さんの慰霊団、
遺骨収集する戦没者遺族の人たち。
それと、波を求めて長期滞在するサーファーくらいなものだった。

プラザ合意前だったからドルも300円近くだった。
空港周辺の一部を除けば舗装路もなく、
雨が降ればどこも泥道と化した。
国際電話をかけるにも、郵便局で受付をして
6時間待って、やっと自分の番が来る、、そんな調子だ。
まだそんな時代だった。

けれど、ここはリゾート化を待つ、よくある東南アジアの
ビーチや島とはあきらかに違っていた。
何せマジックの地だ。
感度の良いアンテナを持った連中や、
金と暇を持った世界中の遊び人達は、
その限られた時代にしか味わえない、
甘い蜜を密かに舐めていた。

ある時ロコの悪ガキと話したら、
「 お前残念だったなぁ~ こないだミックがビーチでギグしたぞ! 」
「 その前はスティングだったな 」
えっ、ミックって誰さ?
「 アホかっ!ミックって言ったら、ミック・ジャガーだろ? 」




そんなある日、ビーチのベンチに腰掛けてぼ~っとしてた。
すると、ひとりの老人が隣に座り、
「 あんた、日本人かね? 」 と、尋ねてきた。
聞くと、彼は戦時中インドネシアに駐留していた元兵隊さんで、
戦士した戦友たちの慰霊の旅に来たそうだ。
妻に先立たれ、年金と家賃収入で暮らしていると、
老人は身の上を語った。

まだガキの自分には老人とふたり、
戦争中の話に付き合わされるのは、ちょっと窮屈だった、、
しかし、彼は意外な事を語りだした。

彼には慰霊のほか、もうひとつの目的があった。
インドネシアにいた頃、戦時といえ年がら年中、
ドンパチやっているわけでなく、
この南方の地でノンビリ過ごす時もあったらしい。
そんな忙中閑ありな時、ひとりの地元の少女と出会い、
そして恋に落ちたそうだ。
ここから、彼が語る意外な話に一気に引き込まれていった。

恋に落ちたとはいえ、戦時、若い兵隊である彼が、
現地の少女と大っぴらに逢瀬を重ねるわけにはいかず、
静かに忍ぶ恋だったようだ。

ジュプン ( プルメリア ) の樹の下、互いに知っている
いくつかの言葉だけを頼りに過ごしたこと。
暇を見つけては配給品のお菓子を届けた事。
そして、いつも向日葵の様な笑顔を自分に向けてくれた事。
そんな話を、彼はとつとつと僕に語った。

彼女と過ごしたほんの僅かなひと時は、
彼にとって 「 永遠の煌き 」 だったようだ。
彼が生きてきた時間の長さからしたら、
ジュプンの樹の下で語らった時間は一瞬に等しい、、
けれども、彼にとっては閉じ込められた
永遠の一瞬なのだろう。

だからひとり、少女を探す旅に出た。
行かざろう得なかった、、とも。

で、僕は尋ねた 「 会えましたか?」

「 会えたよ、、、」 「 ずいぶん探したよ 」
聞いてるこっちがドキドキした。

彼は呟いた、、「 忘れてた、憶えてなかった、、、」

さっきまで高かった陽は大きく傾き、
ピンクとオレンジに空を染めていた。
白内障なのか白く濁った右目で、
落ち行く夕陽をぼんやり見てた。
そんな彼の横顔を妙に憶えている。

「 老眼鏡を買ってきたから、それを渡したよ、、、」

今になれば彼の心情も、少しは察しがつく。
けど、、人生のほとんどの時間、
自分の一部だった 「 永遠の一瞬 」 と
別れたばっかりの彼の心情は、、、
この話は、ガキだった自分が、
大人の機微とか内なる心の襞、
そんなものに初めて触れた瞬間に思う。

この事は、何十年経った今でもたまに思い出す。
あのじいちゃんは多分あの世の住人だろうが、
再会出来たら、あの話覚えてるよ、、と伝えたい。
そうそう、自分だけじゃ何だから、ブログにも書いた、ってね。
喜んでくれるかな?




バティックを巻いた少女の写真は
コピーでも印刷物でもなく古い生写真。
ひょんなことから昔手に入れた。

それと記事タイトルの
「 Why does love got to be so sad ? 」 は、
クラプトンとデュアン・オールマンの
デレク&ザドミノスの名曲からとった。
70年頃のライブかな?
これが一番好き!





スポンサーサイト

| 未分類 | 19:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://happychandelier.blog.fc2.com/tb.php/2-4f19c127

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT |

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。